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タイトル

冒険は続いてる! l'aventure continue!

期間

2003年10月17日(金)~26(日)
13:00~19:00 期間中無休

会場

ギャラリー陽雅舎
東京都大田区田園調布1-52-14
tel:03-5483-2904
東急東横線/目黒線/多摩川線「多摩川駅」下車徒歩1分

展示内容

コラージュ・絵・写真・植木鉢など約15点


展示作品
 [絵]
ブル bull 2003
ジープ jeep 2001
ムー moo 2003
イグレグ m.y. 2001
空港うさぎlapin à l'aéroport 2003
ポアソン les poissons 2003
みんなの木 notre arbre 2002
 [コラージュ]
うさぎ空港 l'aéroport de lapin(il s'appele jacque) 2003
プレゼント les cadeaux 2002
 [写真]
冒険は続いてる! l'aventure continue
印象派の子供 à l'ile des impressionnistes
犬と狼の見分けがつかない時刻 entre chien et loup
みんなの歩道 notre promenade
紅葉黄葉 trè-trè-automne
 [陶芸/植木鉢]
喜鉢 kihachi ×50 2003
「喜鉢 kihachi」植木鉢
…南仏にあるヴァロリスは、ピカソが1947年から55年まで住んでいたことでも知られる、フランスにおける陶芸の中心地です。町の広場にはピカソの「羊を抱く少年」像があり、元お城の礼拝堂はピカソ71歳(1952)の時の大作「戦争と平和」の壁画で覆われ、国立美術館にはピカソの陶芸作品が数多くあります。ぼくがこの美術館へ行った時、1時間もしないうちにシエスタ(お昼休み)だからと追い出されてしまいました。暑い地方の習慣です。それでも腑に落ちないまま、近くのカフェでお昼ごはんを食べて、町にあふれる陶器屋さんめぐりをしていると、さっきの美術館のおじさんが声をかけてきました「開けるからおいで」。小さい町とはいえ、うれしくて、ぼくはこの町になかった植木鉢をつくろうと思いつきました。と同時に、ピカソがここで創作を重ねた理由もわかったような気になりました。それからのぼくは友達の尽力に乗って、一時帰国するたびに栃木県足利へと通い、陶芸家の島田和子さんに陶芸のアウトラインを教わりました。土からオリジナルを追求してみたり、デザインや色に没頭したり、試作品ができるとフローリストのささきゆうこさんに植木にやさしい鉢かチェックしてもらえたことも心強かったです。たのしい作業はときどき夜中まで続き、島田家の愛犬ムーが足下でずっとつきあってくれたことや、近所の方々のおやつの差し入れ、のびのびとした足利の自然の移り変わりなど、約1年半に渡った植木鉢づくりの思い出は尽きません。そして出来上がった植木鉢に、何か、笑顔になるようなものが育つといいなと思って「喜鉢」と名付けました。
文:山口拓実

 

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